Helianthus annuus

photo by somniferum

*学名については、初回の「芥子」の回を参考にして下さい。

本 題
 学 名  Helianthus annuus
意味:属名=「helios(太陽)」+「anthus(花)」、種小名=「annuus(一年性の)」
 和 名  日車、日輪草、天竺葵、天蓋花、照日葵(しょうじつき)
西蕃葵(さいばんき)、羞天花(しゅうてんか) 他 
「ひまわり」の語源は「日廻り」。日を追って回る花、という意味
(この語源などは、子供の頃よく聞かされていることですね^^)  
 原産地  北アメリカ中・西部
 伝 来  コロンブスのアメリカ大陸発見後、1564〜71年の間にスペインの医師ニコラス・モナルデスが
スペイン王立植物園に持ち込みヨーロッパに広まる
その後中国に伝えられ、江戸時代初期(1666年)やっと日本に紹介される

当時は「丈菊(じょうぎく)」と呼ばれた
元禄時代(1688〜1704)に「ひまわり」という名が広まったらしい
  科  キク科一年草
 花 期  7月中旬〜9月下旬
ヒマワリの種類によっても違いますし、播く時期によっても違いますよ
薬効の部位 全体
作用・症状 降圧作用等、成人病の予防になる
詳細は下記を参考


ヒマワリのこといろいろ…

「薬用部位」のこと
 ・ヒマワリは全体に薬効があります
  上からいきましょう。ページトップの花の部分から…
  *「種」健胃、悪玉コレステロールの除去
  *「花びら」降圧作用、カゼ、歯痛、腎炎
  *「花托」降圧作用
 大きな花ですね。ヒマワリは1000〜3000個もの小さな花が集った
 “頭状花序”といいます
 周囲の黄色い花びらのついた部分は“舌状花”
 中心部は“管状花(筒状花)”といいます

 ・続いて上写真
  *「葉」健胃、降圧作用
 大きな葉っぱです(私の手よりも大きいです)
 葉っぱの縁がギザギザですね。こういうのを“鋸歯(きょし)”といいます
 ヒマワリの葉は、“十字対生”にどんどん重なって成長します
 ちょっとでも多くの光をとりこもうとしているのですね^^

 ・続いて右写真
  *「茎」尿路結石、慢性気管支炎
  *「根」糖尿病、便通
 太い茎ですね。大型のヒマワリは草丈が6メートル以上になるものもあるんですよ^^
 花も直径60センチになるものもあります
 カラカラの夏場にこれだけの巨体を維持するためには、相当水分が必要でしょうね
 “維管束”という言葉を思い出しました(笑)
 茎を切ると水々しいです。細い管がたくさん束になって水や養分を送っているのですね
 現在の大型品種は、花が小さいアメリカの自生種に、近縁種が交雑されて誕生したらしいです
 私が“ええっ!?”っと思った品種は花は大輪のヒマワリなのに丈が30〜40センチしかない^^;
 他にも切り花専用で、花粉があまり出ない「かがやき」という品種もあります

「もっと詳しい薬効」のこと
 ・葉や根は高血圧患者の特効薬
 ・血圧の上昇を抑えるというより、根本的な部分での高血圧の解消になるようです
 ・葉には、コーヒー酸、ユーキ酸、レモン酸等の成分が含まれています
 ・また、葉にはブドウ球菌、マラリア菌を抑える働きがありことが証明されています
 ・葉をアルコールに浸し、その液を体に塗ると蚊や虫よけになるそうです
 *西洋薬の降圧座栄は、血圧を下げる作用だけでヒマワリのように血圧が高い要因を治す根本治療ではありません
  頭痛、眠気、だるさの他にインポテンツなどの副作用を伴うことがあるようなので、気を付けましょう^^

「ヒマワリ油」のこと
 ・種は殻を割ってそのまま食べられます
 ・種からとれる植物油が「ヒマワリ(サンフラワー)油」です
 ・この油には、不飽和脂肪酸のリノール酸、オレイン酸が多く含まれています
 ・ビタミンEの他、リジン、アルギニン、グルタミン酸等必須アミノ酸を含有
 ・不飽和脂肪酸は、悪玉コレステロール値を下げ、動脈硬化や心筋梗塞の発生を予防します
 *ちょっと割高ですが、健康に気を付けている方はヒマワリ油を使ってみてはいかがでしょうか?^^

「有用植物」のこと
 ・さて、絞った油かすも利用できます
  ロウソクや石鹸の材料になるんですね^^
  気が向いたら作ってみましょう
 ・花は黄色染料にも使われます
 ・葉は飼料にされたりもします(これで育った動物は健康そうですね〜)
 ・昔から非常に経済的価値の高い植物だったんですね

「八重咲き」のこと
 ・おお!これはヒマワリですか?
 ・八重咲きヒマワリの代表的な品種は「サンゴールド」ですが、これは違います
  アメリカの品種だそうですが、あまりにも暑かったので、
  うっかり名前を控えるのを忘れてました^^;
  ネットでも調べてみたのですが、「サンゴールド」以外はあまりみかけませんでした…
 ・しかし、八重咲きの花というのは多くの場合種子はできません
  八重咲きのヒマワリも同様です



「バイカラーミックス」のこと
 ・茶褐色系の覆輪
 ・その色合いから“蛇の目模様”といわれる
 ・草丈は高くなるが、花径はあまり大きくならない
 ・こういった赤茶系のヒマワリはあまり好きではありません
  やはりヒマワリは太陽の花、黄色がいいです^^
 ・他にも、茶褐色系の品種としては“マホガニーベルベット”があります
 ・“チョコレート”という品種等は、褐色のヒマワリで、集団で生えてると無気味でした^^;



「ルドベキア」のこと
 ・学名:Rudbeckia hirta
 ・北アメリカ原産
 ・キク科オオハンゴンソウ属の多年草
 ・別名:衣笠菊、松笠菊
 ・スウェーデンの学者ルドベックの名にちなむ
 ・撮影地に、ヒマワリ以外にもルドベキアやキバナコスモスがたくさん咲いていました^^
 ・同じキク科だったので撮影しました
 ・強い植物で、繁殖力もあるので、日本各地で自生してます


「ヒマワリは日回りにあらず」のこと
 ・幼少のころ、先生からヒマワリについて教わりました
  「ヒマワリは花が太陽と一緒に回るからヒマワリというのですよ」と
  先生…子供に嘘を教えてはいけません^^;
  実際本当に日と回るのかと思って観察していました
  昼間の向日葵は南を向いてませんでした
  その時、“ヒマワリは日回りじゃないじゃん…”と思いました
 ・実際ヒマワリが太陽と一緒に首をふるのは蕾の間までです
  その後、開花すると多くの場合は東を向いて固定されます
 *日回りのしくみ…
 ・若いヒマワリが太陽光線を受けると、
  成長点で“オーキシン”という成長ホルモンを作ります
 ・ところが、オーキシンは日光が当たらない側では濃度が高くなります
 ・そこで集中的に働いて、反応点の細胞を刺激し、成長運動を続けます
 ・オーキシンは、太陽の動きとともに移動します
 ・なので若い茎は常に太陽の方を向いて転頭運動(日回り)をするんですね^^
 ・転頭運動は、花蕾ができて伸長成長が止むところまで続きます
  
「ヒマワリは日回りにあらず・例外」のこと
 ・我が家では「朝日新聞」をとっています
 ・現在(2003.8)、夕刊の1面記事の片隅に『花おりおり』と題して湯浅浩史博士が連載記事を書かれています
 ・その湯浅博士は、1968年に奥山女史と岩佐女史の観察記録を紹介されました
 ・ヒマワリの一種であるシロタエヒマワリは、花が開いても日に回るという報告でした
 ・その他にも、多花性のヒマワリで、たくさん咲く中には強い向日性を示して、日回りするものもあるようです
 ・これは大変興味深い報告ですね

「ヘリオトロピウム」のこと
 ・プリニウスは『博物誌』の中でヒマワリを紹介しています
  『ヒマワリと呼ばれる植物は、つねに太陽の方を向いており、太陽が移動すれば自分も一緒に回転する。
   たとえ太陽が雲に被われていても変わらない。』
 ・ここで紹介されたヒマワリはラテン語のヘリオトロピウムの訳だそうです
 ・プリニウスが紹介した植物は、今日のムラサキ科の植物であるヘリオトロープではないか?といわれています
 ・一般的にヘリオトロピウムと言った場合、ヘリオトロープのみをさしているわけではありません
 ・金盞花(キンセンカ)とか、大車とかのキク科の植物もヘリオトロピウムと呼ばれていたようです
 ・ギリシア神話の中で、アポロンに恋した水精(ニンフ)のクリュティエが化した花もヘリオトロピウム
 *つまりこれらのキク科の植物は、向日性があると考えられていたようです



さて、まだまだ書きたいことはありますが、(太陽王ルイ14世のこととか、ゴッホのこととかいろいろ…)。
ずいぶんと文字が多くなったので、今回はこのへんで…^^。
ヒマワリの魅力は尽きませんね。
これでもいろいろと調べなおしたのですが、間違っていることがあれば指摘して下さいね。

次のページはおまけです。
興味のある方は覗いてみて下さいね^^/。




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