『The Botanical Register Consisting of Coloured
 Figures of Exotic Plants Cultivated in British Gardens.』




Sydenham Edwards
『The Botanical Register Consisting of Coloured
 Figures of Exotic Plants Cultivated in British Gardens.』

シドナム・エドワーズの『ボタニカル・レジスター』
(イギリスの庭で栽培されている外来種の色と形の植物図鑑)

157×240×33ミリ 第9巻 1823年 ロンドン出版
銅版画手彩色88点収録(内4枚は大判2つ折り)

1815年〜1847年まで、ロンドンで出版される
エドワーズの死後は、ロンドン大学植物学教授
ジョン・リドリーらに引き継がれる
ウェールズ人の父を持つエドワースは、1769年イギリスに産まれる
彼の描いた絵がウィリアム・カーチスの目にとまり、彼の植物画の天才的な
才能を見い出される
「ロンドン植物誌」や「ボタニカル・マガジン」の為に多くの絵を描く

「ボタニカル・マガジン」には、1788年から27年間で1700点以上描く

しかし、1815年にある誤解からカーチスと袂を分かつ
同年「ボタニカル・レジスター」を発足
1847年まで、「ボタニカル・マガジン」のライバル誌として刊行される
No.721 ACASIA lambertiana

学名:Albizia julibrissin
これは「アカシア」と書いてありますが、
日本でもおなじみの「合歓の木(ネムノキ)」ですね
マメ科の夏の花で、フワフワしてて可愛いので好きでした

絵の実寸は125×200ミリ
No.691 ASTRAPAE A Wallichii

 …こ、これは何でしょう?私は見当がつきませんでした^^;
 名前のAE は、発音とかでAとEがくっついた文字です
(出ないのでとりあえず離して書きました)

本文の説明を読むと、英国のキュー植物園で12月に描いたらしい
ワリッチ博士がインドのカルカッタで採取したものらしいのですが
原種はマダガスカルらしいです

この植物、ご存じの方がいたら教えてやって下さいね^^

この絵は、大判サイズで、2つ折りにされて収録されていました
No.737 PASSIFLORA herbertiana

学名:Passiflora caerulea
これもよく見かける「時計草」ですね
トケイソウ科で、英名はパッションフラワー
the Passion = キリストの受難 のこと
南アメリカを旅行中のスペインの宣教師たちが
発見したときの印象から名付けられたもの

こんな感じで、見開きの片面に植物画、片面に植物の説明が書かれています

本当に美しい植物画です^^。以前に『日誌の「彼女2」』の中でちょっと書いた本です。
その時、植物画は“85枚”と書きましたが、“88枚”でした。すみません。

この本は、当時一回限りの出版なので当然初版本しかありません。
200年近く前の人が、1枚1枚色を塗っていってたんですよね^^;。
それを本にして、出版するというのは今では考えられないような作業ですね。

植物画家は、エドワーズ氏以外にもドレイク婦人や、モーンドの「植物園」も手掛けた
エドウィン・ダルトン・スミス、ジョン・リンドレーらがいます。

色付けに関しては、当時30名ほどの弟子達が工房で見本をもとに色付けをしていたようです。
庶民の本、というよりも当時のお金持ち達の趣味の本、といった感じだったようです。

本当にこれは貴重な本で、完本というのが嬉しいですね。
ずっと閉じられたまま保存されていたようで、文字面に色が移っていますが
それもまた古書ならではの味があって、いいかんじ…。


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