[マリン・アルバム]の見方
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【過去掲載分】 2003年5月〜2011年12月
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わたしたちも沖に向かう準備をしよう。
見えない島へ導いてくれる風は、
もしかしたら、明日にでもふきはじめる
かもしれない。(石川直樹)
海は、ときどき俺にこうやって教えてくれる。
世界には沢山の哀しみが溢れているけれど、
でも同時に、こんなにも美しくて、
愛おしい景色もあるんだということを。…
なあ、綾。海を見に行こう。 (飛鳥井千砂)
「人と海」 ボオドレール
自由の人よ、お前は海を、永久に愛するだろう。
海は お前の鏡。
お前は自分の魂を、大波の巻き返しては繰りひろげる
うねりの無限の反復に じっと眺める。
そしてお前の精神も 海に劣らぬ苦い深淵だ。
お前は 自分の姿のまま海の懐に 好んで浸る。
眼で、腕で、お前は海を抱き締める、
また時おりは、暴れ狂う野生の海の嘆きの声に
お前の心は 心臓のときめきを紛らわして放心する。
海もお前も二人とも 暗黒であり 隠密だ。
人よ、お前の深淵の底を 誰も測らなかった。
海よ、お前の水底に蔵した富は 識る者もない。
かくまで二人は汲々と秘密を守るに余念がない。
そしてその間、数知れぬ世紀を経たが、
憐憫も悔恨もなく、海と人とは 格闘する。
それほどまでに 二人とも 殺戮と死を好んでいる。
おお 永遠の闘士たち、おお 宿怨の兄弟よ。
またの題名「自由人と海」 (鈴木信太郎訳)
「The
Winds of Fate(運命の嵐)」
Ella
Wheeler Wilcox エラ・ウィーラー・ウィルコックス(1855-1919)
One ship drives east and another
drives west
With the selfsame winds that blow.
'Tis the set of the sails and not the
gales
That tells them the way to go.
Like the winds of the sea are the ways of
fate
As we voyage along through life;
'Tis the set of the soul that decides its
goal,
And not the calm or the strife.
一隻の船は東へ、
もう一隻は西へ行く、
同じ風を受けて。
進路を決めるのは 風ではない、
帆の向きである。
人の行く手も
海を吹く風に似ている。
人生の航海で
その行く末を決めるのは、
凪でもなければ、嵐でもない、
心の持ち方である。
<岡村秀記氏投稿>
何人にも、他人を支配する絶対的権利はないのである。それをなし得るのは、被支配者の利益になるときに限られる。およそ支配者には、戦争を避けるべき義務がある。それは、船長に、難船を避けるべき義務があるのと同じである。船長が、その船を沈めれば、裁判にかけられて、怠慢、あるいは無能の結果でも有罪と認められれば、処罰される。政府は、宣戦をするごとに、どうして裁きを受けずにいられよう? もし人民が、この点を理解するならば、彼ら自身が、殺人的権力に然るべき制裁を加えるならば、いわれなく殺害されることを拒むならば、その武器を、殺戮を目的にこれを彼らに与えた当の支配者にたいして逆用するならば、そのときにこそ、戦争は、消滅するだろう…。
(モーパッサン「水の上」より)
ひとたび戦争が起こると海洋の自由は否定され、ヨット乗りは動くことができなくなり、海に出ているのは敵か味方かになってしまう。しかしヨット乗りたちは海や船のことを諦めないでいろいろな活動をはじめる。
(吉谷龍一「ヨットの冒険」より)
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